ますます増えているVimユーザの需要 - 仕事がほしい人はVimを学ぶべきだ

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私はフルタイムの一般的なソフトウェアエンジニアで、グローバルなオープンソースコミュニティとのつきあいもそれなりにあるから、Vimが使える人材を求める人事部門の人たちに、すこしはアドバイスができると思う。

まず何よりも重要なのは、あなたの国または県のVimコミュニティと深く関わることだ! Vim-Users-Group(VUG)は、ほとんどの国や地域にある。そこと、接触すること。彼らのミーティングに出ること。社員がそれらのミーティングや催事などに出るよう、奨励すること。会場を、御社が提供するのもよい。ぼくもあるVUGの一員なので、会場探しがたいへんであることを、身にしみて知っている。だからVimを使っている地元企業の協力は大歓迎だ。とにかく、御社の地元のVUGは最大の情報源であり、また人材の宝庫だ。彼らとの、有意義な関係を築こう。

第二に、国、県、市、地域などのVim関連カンファレンスにスポンサーとして関わること。そういう、スポンサー付きの有名なVimイベントとして、ujihisa.vim、Tokyo.vim、Yokohama.vim*1などがある。企業からの会場提供協力は、とてもありがたい。カンファレンスへの協力や(展示・講演等への)参加により、VUGとの関係をより深化させる。人材を他社から盗み取るのではなく、あくまでも、有能な人びとにオープンソース系のやりがいのある仕事を提供するという姿勢がだいじだ。

第三に重要なのは、コミュニティへの還元。大企業は小回りが効かなくて、それがなかなか難しい面もある。でも、うちの会社としてはオープンソースのコミュニティと何を共有できるだろうか、と考えてみよう。それは、社内で開発したコードか、それとも、さまざまなオープンソースのプロジェクトを組み合わせて作るソリューションの、ドキュメンテーションか。VUGのミーティングやカンファレンスでプレゼンテーションをするだけでもよいし、またオープンソースをテーマとするブログを、会社または技術部門として立ち上げてもよい。

第四に、Vimユーザの採用を検討するとき、プロフェッショナルとしての過去の経験だけにこだわらないほうが良い。Vimユーザの多くが、会社の拘束時間以外の、自分の自由時間に、いろんなことをしている。プロとして実際にやった仕事よりは、そっちのほうが有益でおもしろいこともある。たとえば彼/彼女は、もしかして、個人としてGitHubのアカウントを持っていないだろうか? 自分で個人的にフォークした(またはクリエイトした)プロジェクトがあるのではないか? VUGやカンファレンスで、おもしろいプレゼンをしていないか? Vim-users.jpのLingrでよく見かける名前の人ではないか? …等々、オープンソースのスキルの獲得や成長は、就職した会社の外の環境で行われることがとても多い。

さて、以上、求人サイドについて述べてきたことは、実はそのすべてが、求職サイドにも当てはまる。仕事を探しているあなた、あなたは地元のVUGに積極的に参加しているかな? メーリングリストで問題解決のスレッドに、寄与貢献しているかな? 自分がやったことを、プレゼンしたことある? 履歴書には、自分のGitHubのアカウントを載せてる?

長年Vimで仕事をしてきたぼくとしては、21世紀の今となっていよいよますます、ぼくの大好きな技術の人材の需要が大きくなっていることを知って、とても嬉しいね。

併せて読みたい

ますます増えているLinuxの求人需要–仕事がほしい人はLinuxを勉強すべきだ | TechCrunch Japan

最後に

なんのことはない。LinuxVimに置換してみただけです。

暫く期間が空いてしまったのですがYokohama.vim#3を来月あたりにやりたいなと思っています。

まだ内容は全然考えれていませんが、もし発表をしてくださる人がいればうれしいです!

*1:スポンサーの有無は確認できていないがsugamoにもsendaiにもkyushuもkansaiにもあるきっと近々akibaにだって