VimConf 2018のスタッフになってみて
VimConf 2018の裏方をやってみて感じた事や想い出をいくつか紹介したいと思います。
私がスタッフになったのは夏休み明けでした。
GitLabのIssueで作業とTODO管理をしてスタッフ向けのSlackと必要に応じてハングアウトを使ってコミュニケーションが行われていました。
仕事を抱えながらなので、各自の業務状況によりますが、Slackの反応は一次リアクションや意思決定力はとても早いように感じた事を覚えています。
また、前年の経験を活かして、スタッフ数が少ないという点を基本コンセプトを確かめることで、無理をして個人負担が大きくなりすぎないように、何かができなくなるよりもコンスタントに目的に進めてけるようにしていました。(全部に究極を求めすぎないように)
CFPの採択で燃え尽きる
平日夜に会場周辺のとある場所に集まり、自分たちがVimConf 2018をどうしたいか・ビジョンを(いい意味で)ぶつかり合わせました。 特にCFPは各自が内容を目に通したうえで、最初に各自が絶対に聞きたいCFPを1つ選び「なぜならば」と語りだし、採択の決め方はここでは差し控えますが、自然とPros/Consの話題になったり、選び方やセッションの流れや題材の偏りなどを意識した検討、セッション時間や時間割、気づけば2〜3時間が経っていました。
今回はCFP数が多くはなかったから、逆にひとつひとつのCFPに対して深く精査できたように思います。
CFPを通して着眼点や何を伝えたいか、発表がどうなるかまでイメージできるのがベターで、フリーフォーマットでも書き方に個性があることがわかりました。
CFP採択はどんなVimConfにしたいかに直結してくるので、熱くなり発表者に併せて、タイムテーブルと枠ができあがってくる頃が熱さマックスで、一番心に残っているシーンでした。
チケット販売開始
チケット販売サービスを使ってEarly birdとStandardチケットを売り出しましたが、購入者の反応や売れ行きがどのようになるかはドキドキものでした。Early birdに至っては販売30分で完売してしまい、事前にあれこれ考えていたことは杞憂となりました。逆に嬉しい悲鳴というか、購入したいと考えていた方に機会を提示できるか?ということで、Standardチケットの販売日と時間帯も検討を重ねた末に決めました。
Standardチケットは即日完売せず、数日で過半数が売れ、さらに残り少なめの状態で1週間〜2週間かかって売り切れるという結果になり、購入機会とスタッフとしても色んな意味で安心できた販売(と完売までの)スケジュールでした。
チケットが売れていく様子はとても盛り上がり、購入したというツイートがあると喜んでいたのはご想像のとおりです。興奮したなぁ。
名札づくり
当日までのTODOがたくさんあるなかで、私が引き受けられそうなものを選んだのですが、これが以外とでかいタスクとなりました。
チケット購入フォームから画像アドレスを記入していただいたのですが、そもそもhttpから始まらないものや、リンク切れ、画像は参照できるものの、curlでダウンロードできないURLなども存在しました。
チケット購入情報を元にスクリプトで画像取得やリサイズなどを行うなどして、デザインに合わせた配置など、それなりに手をかけて仕上げました。200人規模の名札を昨年は手動でやったらしく、とてもきつかったということを聞いていましたので、バリアブル印刷(年賀はがきのような差し込み印刷)を使って、参加種別や名前と画像を変更できるようにしました。
このあたりのやり方や苦労は別の機会でもご紹介できればと思います。
当日のバタバタ
びっくりしました。時間のなさに。 スタッフが会場入りできるのが朝9時で、当日の受付開始が9時30分ということで、準備が完全ではない中、列ができはじめました。
参加者のチケット販売システムのアプリから、QRコードを読み取って名札を渡し、ノベルティを渡すという作業のはずが...
- 馴れていなくてQRコードを手早く読み取れない
- 読み取り後にチケット番号と名札に印刷したコードのマッチングがわかりずらかった
など想定外のことがおこり動揺しました。チケット順で渡しやすいように並べてあった名札が渡しきれず、名札を渡す作業が詰まってしまうとオープニングに間に合わなくなってしまうので、壇上に並べて配布するという昨年の手法をとらざるをえませんでした。
ノベルティ詰めでもあったことなのですが、何も考えずに流れ作業でやる為には、ある程度馴れと自己組織化が必要で、圧倒的に余裕がなさすぎでした。
これは、来年への課題持ち越しとなりました。
最後に
まだまだ、エピソードはたくさんあって書きたい事が山盛りなのですが、ひとまずこれで区切ります。 続編があるかもしれないですし、ないかもしれない。。。
無事終えてやっと一息つき、このエントリーを書く事ができました。
みなさんが席に座ってツイートしてくださった感情や場の空気感、最高でした! 来訪者の皆さん、関係各位の皆さんどうもありがとうございました。
参加者レポートエントリー拝見しました。「私も何かできれば」と書いていた、そこのあなた!! そのうち、現スタッフが来年に向けてお声掛けするかも知れませんよ。(笑
スタッフは個人の時間を使ったり、周りの理解も得てできることでした。大変さもあった以上にやりがいもあったし、いい機会に恵まれました。今年やって本当によかったです。
では、お疲れさまでした〜。
第13回 クラウドネイティブアプリケーション実例とコンテナによるマイクロサービス管理ハンズオンを開催しました
今回はDockerの執筆やリモートワーカーで話題のASAにハンズオンをしていただきました。
【セッション1】クラウドネイティブアプリケーション実例・Prefer Cloudのアーキテクチャ
www.slideshare.net
浅海さんによるプラットフォーム戦略の話を聞きました。 攻めと守りというキーワードがあったように、割り切っている所やなぜそのなプロセスをとっているのか、という考えが良く伝わってきて、積み重ねられてきた試行錯誤の取り組みの賜物ですね。
仕事のやり方という視点でもとても参考になりました。
【セッション2】コンテナによるマイクロサービス管理ハンズオン
こちらの記事とスライドをベースにハンズオンを体験しました。 実行環境であるGCPのアカウントを作成する所から2時間強でコンテナでクラスターを作るというところでやりました。
なにがすごいかっていうと、「オレDockerを扱えてる。Kubernetesべんり!!」とわかった気になるようなハンズオンで最後まで時間内で破棄するところまで持っていけている、この感覚。
ASAさんの「実行中に余談なんですけど実はGCPは・・・」というお話は、普段AWSしか使っていない人から見てすごく面白い話しでした。
現在ある書籍も執筆しているそうで、楽しみです。
当日はこんな感じでした
その中でも印象に残ったことを
コンテナに関してはGCPに関してはAWSより圧倒的に強いイメージ。Googleのサービスのインフラ自体がコンテナベースで動いている技術力強みもあって。リージョンまたぎでワールドワイドで負荷分散できるらしい。 #ykcloud
— guyon (@gu4) 2017年1月28日
GCPは普段使っていなかったけど。Dockerということに関してはかなり便利そう。マルチリージョンの考え方をプロジェクトで切っている辺りなど普段AWSを使っている人からすれば新鮮でした。AWSだとリージョンを跨ぐのは考えることも多いけど、GCPだとすごく簡単というところは知っておきたいポイントですね。
さっき、ASAさんの自己紹介の中でR&Dの「広報」としてリモートワーカーで仕事しているって言ったたんだけど、ファッ?広報だったの?と自分の中で衝撃が走った。 #ykcloud
— guyon (@gu4) 2017年1月28日
コーホーとは・・・ 凄いバイタリティ溢れるコーホー。広報というイメージも人や会社によってそれぞれですね。 #ykcloud
— guyon (@gu4) 2017年1月28日
ASAさんは広報だったんですね。研究職かと思っていました。 かなり技術寄りでエバンジェリストとも少し違うしブランディングとも違う。 各会社個性ある広報がいるというのがある意味会社のカラーと言ってもいいかもしれないなと思いました。
【LT】 Terraformでオーケストレーションを統一する
www.slideshare.net
私の方から、妻がインフルエンザで寝込んでしまいお蔵入りとなっていたネタを、急遽飛び入りで発表させていただきました。 Terraformを知っている方は参加者の1/3〜半分程度でした。実際にどれくらいの方が使われているのかは聞きそびれてしまいました。。。
こういう、クラウド利用やこれからのシェア系の話しってどこまで信頼していいものなんでしょうかね?周りではパブリッククラウドの話しばかりが目立つのですが、同じ方向に興味を持っている人の集まりなので気づきにくいだけとも言えますし、実際にプライベートクラウドやオンプレと繋ぐって話しは仕事でよく聞きます。OpenStackをユーザ側としてやることなった経験もし、あながち宣伝要素が高いとは言えないの気もしてきました。
最後に
浅海さん、阿佐さんとも話しが面白いのであっと間に時間が過ぎてしまいました。発表とハンズオンどうもありがとうございました。 次回以降もコンスタントに開催していきたいと考えているので、自身でも楽しんでいきたいです!
一時ファイルを作らずにコマンドライン引数でGitHub上のVim scriptを読み込んでVimを起動する
怠慢すぎるVimをチョット便利に活用する方法をメモがてら紹介します。
Vimの設定をしていないサーバのシェルでファイルの名前を変更しようと思った時に、renamer.vimで手軽にしてしまおうかなと思ったことです...
前提
ワンライナー
$vim -S <(curl -s https://raw.githubusercontent.com/vim-scripts/renamer.vim/master/plugin/renamer.vim)
renamer.vimとは
renamer.vimはファイルのリネームがVim上でテキスト修正した結果で反映できる、ちょっと便利なプラグインです。
使い方
今は、他にもファイラーとして使える多機能なプラグインが存在しているので、本格的に使うならそっちを使った方が良いと思います。
Macbook Pro 2016 の TouchBar を活用できるようにMacVimをセットアップしてみた
Vim Advent Calendar 2016はすでに埋まっているのでエア参加の気持ちで、今回はTouchBarを使うためのMacVim初期設定あたりを紹介します!
先月、Macbook Pro 2016 の TouchBarを購入してインプレッション体験的な続編となります。
残念感よりもTouchBarが少しでもいいなと思えるに、MacVimでTouchBarを活用できるようにしてみます。
- MacVimのKeymapで使いそうなものをそれっぽく割り当ててみた
- 文字や描画でFnキーよりもあえて視覚効果や欲望を与えれるように
- キーマップ割り当て忘れてしまう問題(Fいくつだっけ?って覚える必要がない)
- 連打系とトグル系とランチャーの3つくらいに分類
- 娯楽エッセンスも注入
- ボタンの広さや左側・右側もレイアウトして指定し使いやすく
- ランチャー系は左
- 連打系は右
- トグルは真ん中
- ESCは常に表示
完成イメージ
MacVimのインストール
最新版をインストールします。 ひとまずvimrcなどの設定ファイル関係のファイルはごそっと旧環境から移行してきました。
パッケージマネージャなどでプラグインをインストールします。
フォントのインストール
フォントをインストールします。
Rickyがメンテナンスの関係で公開されなくなったと記憶していたので、こちらのサイトを参考に合成フォントとしてRicty Diminishedをインストールしてみました。
$brew tap caskroom/fonts $brew install Caskroom/cask/xquartz $brew tap sanemat/font $brew cask install font-ricty-diminished
gvimrcを設定する
でか文字が好きです。
if has('win32') " Windows用 elseif has("gui_macvim") " Ricty Diminishedを利用する set gfn=Ricty\ Diminished\ Regular:h24 set gfw=Ricty\ Diminished\ Regular:h24 elseif has("gui_mac") elseif has('mac') elseif has('xfontset') endif " TweetVimでアイコンを表示する let g:tweetvim_display_icon=1
TweetVim周りの設定
MacVimでIconを表示するためにImageMagickをインストールする必要がありました。 OS X Sierra ではImageMagickはデフォルトインストールではなかったんですね。
$brew install imagemagick
その他にもこちらのサイトにハマりポイントが書いてあったので実施しておきました。
「設定」→「詳細」→「CoreTextレンダラーを使用する」のチェックを一度外し、MacVimを再起動する。 その後、もう一度チェックをOnにして、再起動する。
TouchBarのカスタマイズ
BetterTouchToolを使ってTouchBarをカスタマイズします。
キーコンビネーションやキーを割り当てられるのがいいですね。 Vimと相性良さそうです。このツールではイベントを受けて動的にTouchBarを変更できるようにはなっていないようなので、周辺ツールが整ってくればもうちょっと面白いことができそうです。
MacVimで常にESCを一番左に表示しつつ、全領域を使えるように General Touch Bar Settings
を上記のようにしました。
また、TouchBarを押した時にオーバーレイで表示されてふわっと消える描画も簡単に設定できるので、普通のキーマッピングより視覚的にわかりやすく、リズムにのりやすいかもと思い設定しました。
押すとこんな感じに表示されます
TouchBarキーボード周り
こんな感じになりました
最後に
これはまだまだ使い込んでいないし、トグルでON/OFF二ついらんだろうというのもあるので、寿司を回す以外に便利に使っていきたいものです。 娯楽をぶっこんでTweetVimを使っている時にMacVim上でアイコンをだせるようになって満足しました。😀
Macbook Air 2011 から Macbook Pro 2016 Touch Bar 13インチ に乗り換えて 1Password にデビューした
ここ数年MacBook Air 2011 のつらい環境から早く乗り換えたいと思いつつも、MacBookやMacBook Airがでるかもという噂が出ていたので、結果的に今回の発表まで待って薄くなったタッチの方のMacBook Pro 13インチを買いました。
買う前に気になったのは2つくらい。主にVim周りのリズムが狂うのを心配しました。
- Touch Barって便利に感じるのだろうか?
- VimやターミナルでESCを入力するとき違和感あったらつらそう
とは言っても、15インチはTouch Barしか選べず並行で旧来のキーボードを売っていく気配がなかったので、結局使うことになるのであれば慣れるために早めに使ってしまえと Touch Bar を選択。
TouchIDに対応した1Passsword デビューへ
1Passwordを買おうとしたところ、Parallels Desktopが 1Password 他のバンドルセットを始めていました。 妻もアンチウイルスソフトを乗り換えで買おうとしていた所だったので、タイミングが絶妙でした。
ちょっとだけ気にしたこと
- Family 版なので毎年更新が必要
- まずは勢いに任して試してみる
- 保管先がDropboxか1Passwordに預けるか自前で管理するか
- 両社ともクラウドには変わりはなくセキュリティ管理と対応はいいので1Passwordとする
- バージョンアップも多そう
ということで、家族もいるし便利に使えそうです。 パスワード管理という性質上TouchIDで解除は怖いので、もうちょっと追加機能でアナログ攻撃の安全性が高まることを望みます。
ビフォーアフター
ビフォー
MacBook Air (13-inch Mid 2011)
- バッテリー(常に交換してくださいアラート)
- 実質2時間くらい
- スリープさせておくといつのまにか放電
- からの充電をしてもレインボーで固まり再起動
- MagSafe便利
- SSD
- CPU
- ブラウジングだけですぐにファンが唸る
- 膝の上においてても熱い
- メモリ
- 4GBで並列で何か行うことがきつい
- 画面
- 重さ
- 片手で持てる
- マイク&スピーカー
- キーボード&トラックパット
- 横長で小指が短いので大きく開く必要があった
- 安定のESC
- 使いやすいトラックパット
- トラックパットがかなり使いやすいのでマウス&外付けキーボードを使わなくなった
アフター
MacBook Pro (13-inch, Late 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- バッテリー
- 2時間 → 10時間 へ 約5倍アップ
- スリープからのTouchIDで解除便利
- USB-Cはちょっと力を入れないと抜けない
- 本当はSkylakeで利用可能になったワイヤレス給電仕様「Rezence」の採用を期待していたんだけど待ちきれませんでした
- SSD
- 容量は 128GB → 512GB へ 約4倍アップ
- 速度は 約 200MB/sec → 2000MB/sec になったので 約10倍アップ
- 何をするにも早い印象
- CPU
- メモリ
- 画面
- 重さ
- Airに比べて手首や片手持ちあたりの面が厚くなった分重く感じるような...
- たぶん気持ちの持ちよう
- Airに比べて手首や片手持ちあたりの面が厚くなった分重く感じるような...
- マイク&スピーカー
- 人の声が綺麗でアンプ使って聞きたいという時以外はだいたい耐えれる
- 使えるマイク
- キーボード&トラックパット
- トラックパットでかっ
- すぐなれた
- ESC問題
- 慣れない
- 実は左の余白でぎりぎり指がescに引っかかっても押したことになるので見た目以上にescボタンの幅は広い扱いである
- 打ったレスポンスがないので連打してしまう...
- Capsキーと入れ替えたけど使わず
- Ctrl - [ の方が使い慣れていて打ちやすい
- キーボード
- トラックパットでかっ
買ってみてどうだったか
ESCが致命的ではなかったので、生活スタイルや使い勝手も変わらず満足しています。 円高で100円換算となった価格が幸いし良い買い物になりました。
2011のMacBook Airからだと全体的な性能や体感速度がかなりあがっているので、全くの別物の印象を受けてます。
TouchBarというかTouchIDがあったので1Password使うきっかけになったし、規格的にも次の3年くらい困ることにはならなさそうでほっとしてます。
最後に
これで本格的に活動をアクティブにできます!! モチベーション大事。
AWS Cloud Roadshow 2016 札幌に行って日々都心で働いていることの「心の空白」を埋めてきた
行ってきました。
先日のエントリーで、下記のようなことを感じたいと言いましたが、実際に参加してみると想像以上にリアル感が伝わってきました。
セッションテーブルを見てみると、自身の生活に関わってそうなことも聞けそうです。北海道は農業で日本一壮大な規模を持っており、その他の地場産業も活発ですので、どんな感じでクラウドが活かされているのか、単純に興味があったりします。
また、普段都市部と言われているところで働き、仕事やコミュニティを通して人と関わってきていますが、それとは違った考えやマインドを肌感覚で感じられるかもしれません。
AWS Cloud Roadshow 2016 札幌 のナイトイベントで発表します - Guyon Diary
身の回りで起こるハッカソンやサービス立ち上げとの違いは?
私たちはソフトウェア開発を生業としていて、日々生活するなかで下記のような思考でいろんなアイディアが浮かび技術的なアプローチを中心に取り組んでいます。
- もうちょっと便利に
- そもそも面白いことをしよう
- こんなサービスあったら効率的で問題解決できる
- 人の繋がりやニッチなニーズで勝負
都心では多種多様なニーズがあって小さくても需要があり、クラウドや各種サービスやOSSの隆盛があるというバックグラウンドがあり、自身でサービスを立ち上げる障壁が低いんですよね。他人に頼めば何十万〜何百万円もかかるものが自身でやれば、DIYと同じなので。
会社の中でも「こんな便利ツールや仕組みを作ってみたからみんなで試してみない?」という事例もたくさんあります。 これはこれで価値があり素晴らしいと認めつつも、身の回りの人がソフトウェア開発者が多いので、ソフトウェア開発者視点の発想によってしまいがちになってしまっている自分がいると最近感じていました。
そして、札幌から帰ってきてTwitterのタイムラインを眺めていたら、こんなTweetな流れてきてハッとしました。
同じようなことは最近ずっと思っていて、勉強会行ってる暇があったら他の業界の人の話を聞きに行く機会を作った方がいいのではないかと思っていたり。けど、どうすりゃいいのかねぇ。 https://t.co/4TDbObFfQW
— Yuta Okamoto (@okapies) 2016年10月18日
ソフトウェア開発だけで開発できる問題、参入障壁が低すぎるのでだいたいもう解決されてるとか手強い強豪がいるとかで、勝負するのに良い土俵でないことが多い。スケールしないことをやれ、というのは良い指摘だと思う。
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2016年10月17日
組織の能力がソフトウェア開発に偏ってる会社は新規事業を始めますとかいうときに、ソフトウェア作って解決できる問題だけに終始するのが弱いな。ロジスティクスを回す能力があればそれとソフト開発を組み合わせられるし、営業力があれば足で稼いでソフトで売る、とかができる。
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2016年10月17日
自分が札幌に行って感じ取りたかったことってこういうことだったのかもと。
そして札幌
基調講演
基調講演ではこんなことを言っていました。
基調講演で「AWSの敷居が高いかもしれません」と言っているけど、実際この場に来ている方達はどう思っているんだろう。 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
セキュリティの話し。「パートナーと一緒に対応できます」何をしていいかわからないパタンと社内で厳格な基準がある2つのパタンの要求がおおいとのこと。 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
最初が基調講演だったのでここに来ているユーザが何を求めているのか、どういう現状なのかよく理解できていませんでした。基調講演で聞いた内容はAWSを使っている開発者であれば知っていることがほとんどで、目新しさはないものの、ここは開発者のイベントではなく、主に採用をしたいと思っている北海道の方々なのだというのが、周りを見渡して服装や表情を見ていて、話している内容がマッチしているんだろうなというのがわかってきました。
事例を聞いてみて
JAめむろさん
JAという響きを聞くと農協で固そうというイメージをしてしまっていたのですが、考えとコンセプトがしっかりされていて非常に話が面白かったです。
「モノの見方を改める考えができて、電算室があるから無駄がなくならないということに気づいた」7年前の話 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
自身の存在を否定するところからアクションして行くって大変だったんだろうなぁと想像したり、苦労や工夫や取り組みを聞くと、一次産業を支えるのがJAさんが大きく担っていて、社会を大きく変えるポテンシャルを持っているということがヒシヒシと伝わってきました。
☂️やワイパーびセンサーつける発想なかった。雨ひとつとっても着眼点次第で発想自体のアイディアすごい。 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
IoTではなくICTな話題。馬鈴薯現場の動画のトラクターの土地が広大で自動走行に移ったところカッコいい!! #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
外で仕事できるのは農業関係者では魅力ですよね。畑仕事が加工品の味の9割位ポテンシャル決めるし、現場で観察できて色々対処とれるようになりそう。 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
北海道はすべてにおいて壮大すぎるので迫力があってインパクトでかい!!漢のロマンを感じざるを得ない。と思ったが、農家さんの資金繰りや継承の話を聞くと、日本の食文化を支えていることがモチベーションとして維持できるギリギリの線で保たれているという現実がありました。NHK番組を生で見ている感覚でした。
自然を相手にする仕事は実家の周りでは多かったので、気苦労すごくわかります。
このセッションが終わった後、発表者の方に声をかける人の列ができており、私も感銘を受けたので列の最後に並んでご挨拶をさせてもらいました。こういう取り組みを支えることができれば、「回り回ってポテチが妻のお腹に入っている」という日常の一コマは変えれなくても、この身近な社会を変えることができるんだろうなぁ。
とか。思ったり。
農業機械
農業機器をサポートするIoT的ものやICT的なものがありました。
「スケーラブルな農業機械」の実現を目指す。取り組みのセッションではあのでかいトラクターをスケールさせるという、動画付きの解説で圧倒されました。F1を見てても共通して感じることで、ひとつの部品や効率化で差をつけるだけで1周あたりコンマミリ秒で競っているのに、50周も走れば数分差がつき周回遅れどころか、2周くらい差がついてしまいます。
🚜補助により、ひとつ飛ばしでハンドル切ることができることで能率が上がるのは合理的だな。 #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
農業機械で前から気になっていたことがあるんだけど、横転事故が死亡事故率のトップクラスって件。ハンドル制御や危険検知はクラウド対応で改善されてるのかな? #AWSRoadshow
— guyon (@gu4) 2016年10月12日
当日は画像認識の話があったけど、もっと活用できれば「事故からの命を救えるんじゃないか」など考えてみたけど、命を扱う仕事って自分たちも神経をすり減らして大変なんだろうなと思いを巡らせてみたり...
発表でも触れられていたAWSが支える技術という目線でみると、少し視野が広くなった気もします。
ブース展示
ブース数も多くなく、だいたいのところを回りました。 北海道的なものというよりも、ほぼ都内で聞ける話とかわりなく、現実に引き戻させれた感がありましたが、逆を言うとこういう風に自分たちも何かできたりするのかなと。
コミュニティ
札幌を中心に道内の開発者の方がナイトイベントに参加するために集まっている模様で、互いに顔見知りの方も多いようでした。私は函館の会社メンバーからの紹介で縁あってこの場に参加させて頂いたのですが、楽しい時間を過ごすことができました。
自身の発表についてはこのエントリーとは別の場で紹介したいと思います。
それと、意外にも数年ぶりに横浜でお会いしたことがあった方と再会したりとサプライズでした。
地方イベントも熱いですね!!
最後に
日々、切磋琢磨したり身近なことに取り組める勉強会もいいですが、こういう地方イベントはビジネスやあり方の根幹に触れることができ、別の意味で悩みや考えなど刺激を受けれて楽しかったです。
行ってよかったー。
Vim8にあわせてYokohama.vim #8を開催しました
ひさしぶりにYokohama.vim #8 を開催しました。
Vim8がリリースされソッコー入れてみたはものの、あまり穏健を受けていない気が・・・ そして、TweetVimも入れてみようと設定していた時に天から閃きが。
「そうだ!Yokohama.vimを開催すれば、テンションあげれていいんじゃないか」と。気分がノッた勢いで開催に至りました。 気づけば1年経っていて完全に私のペースでできる時にやるという活動になっているものの、応募定数に達したくさんの方に参加していただきうれしかったです。
開催準備
せっかくのオフラインで集まれるということもあり、Yokohama.vimでは参加者同士が会話したり、コミュニケーションできるような場にしたいなと思って、都度何かテーマを決めてやってます。
今回は「なるようになれ」というコンセプトにしてみて、アイスブレイクのみしっかりとした「これやりましょう」という形にして、それ以降は同時進行でそれぞれのテーブルに集まって何かできていたらなーとぼやっと考えていました。
アイスブレイク
そこで、自己組織化ゲーム。 アジャイル界隈ではわりとポピュラーなワークショップで、それをアレンジしてみました。
この場では自己組織化を説きたいわけじゃなく、HJKL言っている姿で面白おかしくしたいだけという悪ノリで結果的にシャイなVimmerたちが声をだしてしゃべったり、「自己組織化」って言葉出すだけで、みなさんそんな気分になれればいいかなと思いました。
やってみて
- 見ている方は面白い
- たった3分 x 2回だけど いい汗かいてましたね
- 2回目は本当に自己組織化していてお互い声かけあっていないのに戦術を見つけ出し高スコアを叩き出していました
- ペアの記録だけでなく気づけば全体が協力しあってその場やチーム作る的なのがチームビルd...
余興にはなりました。たぶん...
発表
@Watson_DNAさん
発表準備をしてきてくださり、アイスブレイク後みんなで聞きました。 発表上手でTeXで作った資料や奥深さ堪能できました!
- Lingrで気軽に質問していいの?ってスライドでの問いかけに
- OKと会場から声が
@Linda_ppさん
飛び入りで資料なしLTをしてくださいました。 ELVMを絡めたアイディアの取り組みの現状についてお話。 思考が深く、NyaoVimの時もそうですがいつも感心するばかりです。
その他・フリータイム
- TweetVimの話題
- 実はみんな知りたかったVim8の新機能ウォークスルー
- thincaさんによるVim8の解説イイ
- 参加者から初心者ハンズオンの希望があり隣の方が「わたしできますよ」と横でVim入門をしてくださっていて素晴らしかった!
- 懇親会で仕事でガチGit運用のお悩み相談・ディスカッション(5人くらいで話し込んだ)
- チームサポート的のこと
- ブランチ戦略
- ベストプラクティスをベースにして実践した上でのリアルな悩みが知りたい・参考にしたい需要
- プロダクトをバージョンごとに長期間保守し続ける必要があるか、生存期間が短くすぐ捨てれるかで戦略や悩みも異なる。
- 身近なところのリアルな事例興味がありそういう情報共有したい(普段なかなかそういう情報ださないし話すきっかけが少ない)
- しっぱい
参加者レポ
- @thincaさん
- @basyuraさん
- @0xUMAさん
最後に
今回も楽しめました。主催者にとってのモチベーションはやってて楽しいというのが開催するモチベーションですが、そのうえでこういう場があるのが良いと言ってもらえて本当にうれしいです。
次回も、また開催するのでぜひ気軽に遊びにきてください!