
企画を思いついてから数ヶ月、ついにその日を迎え、無事終えることができましたので、主催者兼発起人としてブログ記事に綴ります。
イベントのコンセプトや経緯はこちらのconnpassのイベント情報に書いてありますので、こちらをご参照ください。
rm-el-publish-event.connpass.com
当日の様子や感想はカックさんが最速レポート記事を書いてくださいました(感謝!)
私がどんなことを書こうかなと一日経って漠然と考えてみたのですが、なぜこんな無謀で夢のある企画を本気でやろうと思ったのか、そして実現できたのか、少しだけ裏側でがんばったことや工夫したことや感じたことなどを書くことに決めました。
すこし、ポエムちっくになりそうので、ご容赦ください....
どうしてやろうと思ったのか
商業出版で本を出すということはいかに大変で長い道のりだったかは、前回のブログ記事でご紹介したとおりで、そもそも本を出したいというのが先にあったわけではなく、きっかけを頂いて後推しもあったから全力を尽くしてやってみようと思った、自分の中での一つのチャレンジでした。
本の内容や背景を知れば知るほど、普段の仕事で悩んできたこと、訳者として書籍を翻訳し日本語で表現し、世の中にお伝えするという役割をどこまでやれば、役割をやりきれたと言えるんだろうと出版日が近くなってきた頃から考えるようになりました。
出版すれば出版社さんがAmazonに登録してくださったり、書店への手配など販売はしてくださいますが、校正が完了し脱稿して引き渡したらそれで終了かというと、全然そんな気がしなかったんですよね。
自身が知らない方々に読んでいただだき、本の中から感じとってもらって、初めて世の方に伝わったんだと考えていました。
出版編集者の方から、実情もいくつかお聞きしました。その中でも印象的だったのが本屋さんに置いてもらえるかどうかは、出版社の意向で決まるモノではなく、大型店でも各店舗ごとの意向で決まるそうで、本屋さんのスペースにも限りがあるなかで、置ききれないほどに、様々な出版社からとてつもない数の新刊がでているそうです。
本屋さんとしても売れる本を、そして面白そうな本を、書店に訪れる顧客層にあったものを選定するとのことで、どのカテゴリの棚におくかも店主次第だとのことです。(私なりの解釈・表現で書いています)
実際に書店を訪れたら本があるか気になってみてみるのですが、棚もそれぞれなんですよね。 例えば、TSUTAYA書店みなとみらい店さんでは、京セラの稲森さんの本が並べらている真下の段の「経営・マネジメント」の棚に陳列していただいていました。 ジュンク堂池袋本店さんでは、「SE読み物」の棚に陳列してくださっていて、エンジニアリング組織に特化した書籍群に囲まれていました。
この書籍はどちらの層にも響く内容だなとは思うものの、私が第一読者層としてイメージしているのは職業柄もあり、やはりエンジニアリング組織なんですよね。自分はアジャイル開発がやりたいと思って今働いている会社に15年前に飛び込み、実践をとおしてマネジメントの方面にも勘所がついてきました。まずは自分が店主になった気持ちで、自身の周りやエンジニアリング組織界隈の方へお伝えできるようにしたいなと思いました。
昔を思い返してみると、悩んでいる時に読んだ本、ブログ記事、社外の方の発表、コミュニティ周りの方との雑談などをとおして、自然に情報が入ってきたようで、実は誰かがアウトプットをしたものを受動していたというあたりまえのこときづきました。
それは私に届くように著者の方やフォロワーの方が届けてくださっていて、多くが伝えようとしてアウトプットしてくださっていたんだなと。
シャイで人に何かを頼みごとをするのが苦手が私ですが、どんな方に書評をいただけるとこの本に対して着眼点がもらえるだろう、立場や歩んできたフェーズが違えば、どこが琴線に触れるんだろうと思って、書籍内容やテーマに繋がりがあったり、この方の感想を聞いてみたい!と思う方に、献本をさせていただきました。
その感想を個人宛てにもらったりして、めっちゃ響くんですよね。私に。 書評では書いていないことも率直に伝えくださったり、自身の現在の立場と照らし合わせて、リアリティ感というか考えている思考が伝わってきて、そういう時って自分の考えと感じ方やリンクする時があったり、対比として参考になりました。
パブリックになっている書評や感想も読ませていただき刺激になっていました。プライベートな感想も含め、これはもう完全に役得で訳者が享受しているアレだなと思ったわけです。
そこで、これ絶対私だけじゃなくて、読者になりうる層や本を読んだ方にこそ伝わったら実践力やイマジネーション力が全然違ってくるのでは?と思い、その生の声や感想を聞けるリアルな場があるといいなと思ったのが発端で、そこにレジェンド級な岩瀬さんが「もともとお薦めしていた本」でテーマも重なっているし、こういう場があったら面白いのでは?と思って、企画の頭出しを考える以前に、話の流れで岩瀬さんに「合同出版記念をできたらいいですね」と声をかけさせていただきました。
偶然もあったし、テーマの重なりがなかったら、私もお声掛けしていなかったと思うので、フィーリングドリブンで進んでいて、これを勢い力でできたのが、今が人生で一番若い日という若さだったのかもしれませんw
登壇者へのお声掛け
前置きが随分長くなってしまったのですが、どういう狙いがあって登壇者を選んだのかということに少し触れたいと思います。 結果を見れば豪華な登壇者となっているのですが、お声掛けや調整も私の方でさせていただきました。
特に意識して考えたことは、書籍のテーマとリンクしているかどうか、専門とズレたとしても、ふだん中心的に言及しないだけで絶対意識してやっていることあるよなぁということを聞いてみたいと思いました。
全員のことを全部お伝えするのは控えますが、いくつかスポットをあててみたいと思います。

- Kenchanさん
- 実は献本時にカミラ・フォーニアさん著の「The Manager's Path」日本語版はバイブルの一つとして愛読しているということを教えてもらいました。二冊の本にも共通する本です。
- hsbtさんから技術責任者をバトンタッチタッチされたこちらのブログ記事を拝見して、Kenchanさん自身のキャリア・文化形成・組織マネジメントなど価値観に興味を持ち、バトンタッチしたばかりというところから、時間も経過しているし絶対面白そうと思ってお声掛けさせていただきました。
- あらたまさんとカックさん
- お二人ともアクティブ!経験が豊かながらも前職からポジションチェンジをして、新進気鋭さもあってエネルギーがすごい、観察眼や着眼点すごくてリーダーシップ感満載という印象でした。
- 更にエンジニアリングリーダー本を読み込んでいて、ブログや発信情報を拝見させていただきリーダーシップやパーソナルな活動の根源は違いがあえど源泉が底知れぬと...
- 登壇スライドは発表もすばらしくて、完全に直感なのですがいいお話がきけそう!
- 吉田さん
- 企画の草案をゲストで最初にみてくださり助言くださりました
- 献本でレジマネ本の書評くださり響いたところを直接対面でも聞かせていただき、観点も視座がすごく高かったので更に深いお話を聞きたいなと思いました
- 今回は急なご事情で欠席となりましたが、本人も楽しみにしてくださっていただけに残念ではありますが、折りをみて直接お会いしてお礼を言いたいです
- t-wadaさんとryuzeeさん
- 岩瀬さんと同じくレジェンドで私自身が影響を受けているお二人のお話や考え方や捉え方を聞いてみたいと思いました
- お二人とも人間味溢れるところ(?ライオン...)や人という視点、本職のど真ん中から少しずれてもテーマに繋がる貴重なお話になりそう
- 岩瀬さんとお話しやすい気心しれた間柄そうでしたので、ちょっとしたかけ合いしやすそうとおもい...
- 二つの座談会のメンバーとして入れ替わっても不思議じゃなくて、両方の座談会の登壇で聞きたかったくらいでした!
- 山本さん・発火大根さん
といった感じで、背景を一部ではありますがご紹介でした。そうやって想いを馳せながら、お声掛けさせていただきました。 今回書いたことを含め全部をそのままお伝えしているわけではないのですが、企画趣旨のかんたんなスライド資料を作ってオファーしました。
日程や準備に関して制約などはありましたが、ベストエフォートでできることなどを伝えてくださり、難しかった日程調整にもご協力いたただき、実現することができました。
普段なら一人で40分〜50分の基調講演されているような方に、テーマありきでお願いして失礼がないかな... と自分で勝手に気が滅入ることもありましたが、オファーを快諾してくだった日には興奮してしまい夜が眠れない日が8日間(人数分だけ)あり、いい意味で寝不足になりましたw
セッションごとに、事前打ち合わせ(オンラインでのやりとりがほとんど)や意識合わせを個別にさせていただき、私がこんなの聞けたらなを実現してくださり、あれだけの情報量と時間でやっぱみなさんすごいなぁと感じました。
こういう、裏方の経験も自分としてはとても貴重なモノになりました。
当日の配信と進行
発表は共訳メンバーや登壇者様にお願いし、私は進行に専念することにしました。 以前にustreamで勉強会を生配信していた頃とは配信事情が随分と変わっていました。
ふだんはオフラインでまったりとコミュティイベントを開催するスタイルが多く、大規模な配信のホストをオンラインで主催するのは私にとって今回が初めての経験となりました。
zoomがよさそうとあたりをつけてからは、契約して共訳メンバーにも協力してもらい操作やツールの使い方のお試しやシチュエーションテストをしてみましたが、実際に当日を迎えてやってみるとうまくいかないこともありました。
テストでは共同ホストの設定をして、サクサクと操作切り替えをできることを確認していたのですが、「スポットを当てる」と「ピン」と「資料の共有」が重なった時に、状態把握がホスト画面上でうまくできておらず、スポットの削除漏れが発生したりしました。
iPadで一般参加者と同じ権限の画面で観ていて、画面上はしゃべっている人が小窓(ピクチャーinピクチャー)で表示されていて、うまくいっていると思い込んでしまうなど、パネリスト一覧画面のぱっとみではわからず、ピンを設定しようとした時には警告ダイアログが表示されてしまい、発表を遮ってしまわないかとハラハラしながら、操作を行っていました。
シナリオテストは大事ですね・・・
セッション間の時間を5分間ずつとっていたものの時間の押しが発生していまい、タイムキーパーの時間出しで迫るということをしていなかったゆえに、ゆるめの進行となってしまい、各セッションの発表や座談会個々で微調整をしてくださっていたという形になりました。
どのセッションも時間があれば全部、強いていうなら時間を超えてでもおかわりしてでも聞きたいくらいの座談会の雰囲気や内容だったので、タイトにスケジュールと、うまく役割分担や負荷分散ができていたらというところで課題点と学びがありました。
もう少しうまくできそうなところがあっただけに、本番の緊張があっても想定外の対応がうまくできるように、より準備や計画をうまくできるようにしたいなと感じました。
とはいったものの、配信中断や映像や音声が切断されてしまうという考えうる最も避けたいトラブルに遭遇しなかったのは、幸いでした。 登壇者の方々、参加者のみなさんに配信・進行クオリティ面で満足いただけなかったかもしれず、おわびします。
あとは、進行の盛り上げや説明が至らぬところもあったなぁと。 カックさんのブログでも言及頂いたのですが、チャットは「何かあればご利用ください」とお伝えしたところがあって、参加者の盛り上がりや声を配信に行き渡らすところまでいけなかったなと。公式Xハッシュタグを推奨してお伝えするか、私が先導してアクションしてもよかったなと思ったり。
きづけば2時間30分はあっという間に過ぎていったなぁというのが、正直な感想で、知人の参加者の方から、個人的宛てに「面白かった!学びがあったよ!」という連絡をいただき、肩の荷がすっと降りました。
登壇者の方からも「楽しかったよ」とか「招待してもらってありがとう」とお声をいただき、ほんとに終わったんだと実感がでてきました。 ご登壇いただきありがとうございました!直接いただいたお言葉や当壇上での書籍へのお言葉、すごくうれしかったです。
おわりに
長々と書いてしまいましたが、主催して感じたことは「やってよかった・やれてよかった」の一言につきて、共訳メンバーのあと推しや、私が岩瀬さんに期待したいや役回りを引き受けてくさり、ステージ上で表現してくださり、自分が創りたかった場にして協力してもらえて感謝です。
自分でいうのもアレなのですが、ここまですごい規模や内容になるとは当初想像もしていなかったので、終わってみてびっくりです。
これがきっかけで、一人でも明日への糧になったり、書籍の魅力や興味から仕事や個人のキャリアに活かしてもらえたらうれしいなと。
書籍出版することだけでも夢のようなことなのに、こうやって届けるというアクションが自分が楽しいだけじゃなくて、登壇者の方々の発表をとおして想いがみなさんに伝わり、いい時間を過ごせたと思ってもらえれば、この出版記念イベントは大成功です。
関わってくださった方、参加してくださったみなさんどうもありがとうございました!